コストコ(米国)で腸管出血性大腸菌O-157食中毒(平成27年11月26日)

コストコ(米国)で腸管出血性大腸菌O-157食中毒

米国の大型会員制ショッピングセンター「コストコ」が、米国内で販売したチキンサラダを食べた人19人から、病原性大腸菌o-157が検出された。コストコは連邦当局がサラダに使用されたセロリと玉ねぎのミックスを汚染源とみて調査していることを明らかにした。病原性大腸菌o-157が検出されたのは米西部のカリフォルニア州やモンタナ州、ユタ州など7州の19人。今月23日までに、5人が入院し、2人が溶血性尿毒症症候群と急性腎不全を発症している。病原性大腸菌o-157感染者への聞き取り調査を行った結果、14人が発症前にコストコで購入した「ロティサリーチキンサラダ」を食べたことが判明したことを受けて、コストコは20日、米国内のすべての店舗で「ロティサリーサラダ」の製造販売を中止すると発表した。

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食中毒の概況

下記を参照

経緯

米国で米会員制量販店コストコ・ホールセールが販売したローストチキンサラダが原因とされる大腸菌感染症が発生、19人が感染した。コストコは連邦当局がサラダに使用されたセロリと玉ねぎのミックスを汚染源とみて調査していることを明らかにした。 コストコの食品安全担当バイスプレジデント、クレイグ・ウィルソン氏は同社のローストチキン自体には問題がないと述べた。同社はローストチキンの販売を継続している。ウィルソン氏によると、新たな感染は報告されていないという。 米疾病対策センター(CDC)によると、今回の食中毒では5人が入院し、2人が腎不全の一種である溶血性尿毒症症候群を発症した。被害は米国西部に集中しているという。コストコのウィルソン氏は入院した被害者が退院済みであることを明らかにした。 CDCは20日、コストコに今回の大腸菌感染症について通知、これを受けてコストコは関連が指摘されたチキンサラダを店頭から撤去した。 米国ではメキシコ料理チェーンのチポトレ・メキシカン・グリルとの関連が指摘されている大腸菌感染症も発生しており、CDCは20日、感染が太平洋沿岸の北西部から他の州にも広がったことを明らかにした。CDCによると、これまでに45人がチポトレと関連が指摘された大腸菌に感染し、具合が悪くなった。チポトレは感染症に関係があった店舗の徹底洗浄、食材の交換、食品の調理手順の変更を実施したと発表した。 当局が調査しているコストコのローストチキンサラダの名称は「Chicken Salad made with Rotisserie Chicken」で、商品番号は37719。 コストコはウォルマート・ストアーズに次ぐ米国2位の小売大手。今月上旬に発表した10月の売上高は前年同月比1%増の87億8000万ドル(約1兆0800億円)だったが、既存店売上高は1%減少した。コストコは米国とプエルトリコの482店舗を含め、計690店舗を運営している。

ノロウイルス食中毒の原因物質

黄色ブドウ球菌
ローストチキンサラダ

ノロウイルス食中毒が発生した原因施設

屋     号  コストコ
営業者氏名  
営業所所在地 
業    種   

ノロウイルス食中毒による営業処分内容

不詳 

お詫び内容(ホームページ抜粋)

特に食中毒発生に関するお詫びはない。

管理人による食中毒の所見

海外で野菜が食中毒菌に汚染されたことで食中毒事件は発生しています。アメリカ疾病対策センター(CDC)によると、メキシコから輸入したキュウリに付着したサルモネラ菌によって、アメリカ各州にわたってサルモネラ菌食中毒が発生していることがわかっています。2015年9月22日までに確認された情報では、食中毒患者は558名。アリゾナ州、テキサス州、カリフォルニア州ではそれぞれ1名ずつ死亡者が発生し、現時点ではアメリカ全体で3名の死亡者が発生しています。なお、患者の半数以上が18歳未満の未成年者であることがわかっています。詳しくは「アメリカでキュウリが原因のサルモネラ食中毒が発生」を参照。

2006 年9月から10月、アメリカにおいて病原性大腸菌o-157による食中毒が発生し、調査の結果、生ほうれん草が原因であると特定されました。病原性大腸菌o-157の患者は205 人で、特定のブランドのほうれん草を食べており、ほうれん草から患者と同じ株の病原性大腸菌o-157を検出しました。出荷したのはカリフォルニアの1農場で、調査の結果、家畜や野生動物のふん便等による土や水路の汚染が判明しましたが、正確な汚染経路は特定できていません。

2010年8月から12月、イギリスにおいてサルモネラ菌によるサルモネラ菌食中毒が発生し、患者は生または加熱不十分のもやしを食べていたことが確認されました。 サルモネラ菌食中毒の患者は241人で、うち1人が死亡しました。 調査の結果、もやしから分離されたサルモネラは患者から分離されたサルモネラと同じ遺伝子パターンであったことが判明しました。これらのもやしは、サルモネラに汚染された種子から栽培されたものでした。

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