ノロウイルス食中毒

ノロウイルス食中毒 - 食中毒大辞典

ノロウイルス食中毒は、最も注意しなければいけない食中毒の1つです。毎年10月頃から翌年の3月頃に食中毒の発生が多く、感染すると激しい下痢や嘔吐が数日間続くのが特徴です。毎年、厚生労働省が発表する食中毒統計でも発生件数、患者数ともに1位と国内で発生する食中毒の中でも代表的なものです。また、国内で発生するウイルス性の感染性胃腸炎の大部分を占めており、患者数では最も多い原因物質です。1年間で発生する発生件数は約300件程度ですが、患者数は1万人を超え、1件あたりの患者数が非常に多いのも特徴です。しかし、症状は無いものの病原体を保有している人も多く、感染者数は厚生労働省が発表する統計値より実際の患者数は多いと思われます。ノロウイルス食中毒の歴史は、1970年代にアメリカの学校給食で発生した集団食中毒が最初だと言われてます。過去には、 SRSVと呼ばれた時期もありましたが、2003年に食品衛生法に分類される食中毒の病原体名称としてノロウイルスに統一されました。日本国内で最初に流行した頃は、牡蠣などの2枚貝が食中毒の原因であると言われていました。しかし、近年の統計を見ると2枚貝が原因で発生した事例は少なく、2枚貝以外の食品で発生している傾向があります。近年発生したノロウイルス食中毒の多くは、私たちヒトの手指から食品の汚染される2次感染によるものと判明しました。ノロウイルス感染予防で最も重要なのは、手洗い、健康管理だと言われています。ノロウイルス食中毒の原因は、ウイルスの1種であるノロウイルスに汚染された飲食物を誤って食べることで感染し、激しい下痢や嘔吐などの症状があります。潜伏期間はが1日から2日程度と短く、激しい下痢や嘔吐を1日に何度も繰り返します。その為、冬場に激しい下痢や嘔吐があった場合には、先ずノロウイルス食中毒を疑いましょう。治療方法は、残念ながら今のところありません。病院で行える処置は、輸液(点滴)などの対症療法が中心です。しかし、体内で増殖したノロウイルスが下痢や嘔吐により排出されると症状も徐々に軽減します。その為、1週間から10日程度、自宅で安静にすることで回復する事が多いです。

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ノロウイルスの特徴

ノロウイルス食中毒の最大な特徴は、病原体がウイルスが原因物質である点です。食中毒の多くは、増殖に適した温度と湿度の環境で食品に付着した食中毒菌が増殖したものを摂取する事で現れます。しかし、ノロウイルスは、食中毒菌が好む温度や湿度がある環境では増殖せず、私たちの体内でしか増殖する事ができません。その為、強い感染力があるノロウイルスに感染しない為にも少量でも体内に取り込まない事が予防の基本となります。食中毒の予防は、原因物質の種類と特性を知った対策をする必要があります。また、ノロウイルスは、細胞の細胞膜にあたるエンベロープを持たずRNA(遺伝子情報)があり、腸管出血性大腸菌O157やインフルエンザなどの消毒で有効なアルコールはノロウイルスを消毒するのに効果がありません。一方、十分に加熱することでノロウイルスを不活化(死滅)することがわかっています。厚生労働省もガイドラインとして、食品の中心温度85度から90度で90秒以上の加熱が推奨されています。また、次亜塩素酸ナトリウムに弱い性質があり、100ppmで10分、200ppmで5分間でノロウイルスを消毒(不活化)させる効果がある事がわかっており食中毒予防の効果も期待できます。

 ノロウイルスの電子顕微鏡写真 ノロウイルス食中毒の原因
(ノロウイルスの病原体 電子顕微鏡写真)

流行する時期は秋から冬

ノロウイルス食中毒は気温と湿度が下がる10月頃から3月頃のまで爆発的に流行します。以前は、ノロウイルスは冬場に流行し夏場にはあまり発生しないと言われていましたが、近年、夏場でも確認されてます。また、原因は、牡蠣の生食だと以前は言われていました。しかし、近年では、生牡蠣以外の食材でも多く発生しています。必ずしも牡蠣の生食が原因とは言えません。(しかし、牡蠣の生食には注意する必要があります。)ノロウイルス食中毒の予防で重要なのは二次感染の予防です。二次感染とは、ノロウイルス患者さんから病原体をもらわない事です。その為には、手洗いの徹底が重要でマスクの着用もお勧めです。

ノロウイルスは冬に流行

静岡県浜松市で発生した学校給食用のパンによるノロウイルス食中毒事件では、十分に加熱されたパンが原因食品となり、患者数も多く記憶に残っている方も多いと思います。原因は、学校給食のみ出来上がりのパンに焦げが無いか確認した工程で、パンを検品するスタッフがノロウイルスに感染し、検品スタッフの手指からパンに付着したことが原因と判明しました。しかし、検品スタッフはトイレの後の手洗い、検品時に手袋を着用していましたが、手洗いの不十分、手袋着用時に素手で手袋の外側に触れたことで汚染が拡大した可能性が高いです。食材そのものが汚染されるケースよりも調理従事者など食品に触れるヒトが汚染を拡大したことで食品を汚染し食中毒を引き起こすことが多く、従来の食中毒のイメージよりも伝染病のイメージに近いと思ったほうがよいです。

パンが原因のノロウイルス食中毒

症状は激しい下痢や嘔吐

ノロウイルスによる食中毒は、1日から2日の潜伏期間を経て発熱、そして、激しい下痢、嘔吐があらわれます。しかし、年齢や体質によって食中毒の症状は若干ことなる報告もあります。子供は嘔吐が多く、成人が下痢が多いとのことです。しかし、成人でも嘔吐、子供でも下痢があらわれますので、症状の有無に関わらず激しい下痢や嘔吐があった場合には、ノロウイルスを疑った方がよいでしょう。下痢や嘔吐の症状は、体内に侵入したノロウイルスが、小腸の粘膜(上皮細胞)に入り込み自身の遺伝子情報(RNA)を使い増殖を繰り返します。細胞内でノロウイルスが増殖を繰り返すことで上皮細胞の細胞壁が耐えられなくなり、細胞壁が破裂し腸内で飛散し、新たな小腸上皮細胞に入り増殖と細胞の破壊を繰り返します。このようにして小腸粘膜の機能が低下し下痢や嘔吐が少々があらわれると考えられております。

ノロウイルス食中毒の主症状

診断と治療方法

病院でノロウイルス食中毒と診断されても治す有効な薬はなく、脱水症状を緩和するための解消療法=輸液(点滴)を行うのが中心です。その為、治まるまでの間、1日に何度も下痢や嘔吐を繰り返さなければいけません。しかし、ノロウイルス食中毒の患者さんの多くが激しい下痢や嘔吐を繰り返すことで、体内で増殖したノロウイルスを体外に排出されることで徐々に回復します。下痢や嘔吐が辛いからと言って市販されている吐き気止めや止瀉薬(下痢止め薬)などを服用することは絶対にお止めください。下痢や嘔吐が一時的に緩和しますが、体内で増殖したノロウイルスが排出されず症状が長引いたり悪化する場合もあります。ノロウイルス食中毒は、数日から10日程度で回復する事が多く、後遺症は少なくいです。しかし、乳児や高齢者がノロウイルス食中毒になった時は脱水症状や誤嚥性肺炎に注意する必要がありますので注意が必要です。以下のページもお勧めです  ノロウイルスによる感染と予防方法

病院での検査

寒い時期に何度も繰り返す激しい下痢や嘔吐が現われた時は、ノロウイルス食中毒を疑いましょう。病院で症状を説明し詳しい検査することもできます。しかし、多くの病院では、いくつかの質問に答えただけで診断する医師もいます。医師が検査をせず胃腸炎などと診断する理由には、一定の条件を満たさないとノロウイルスの検査費用が健康保険の適用にならない為です。医師も患者さんの経済的な負担も考慮して検査せず診断しています。検査する時に保険の適用になるための条件は、臓器移植、免疫抑制剤投与中、悪性腫瘍などの患者さんの検査に限られております。それでも希望される方は、自費ならばできます。

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