食中毒の概況
上記を参照のこと
経緯
平成27年11月10日(火)午後4時30分、府中市内の医療機関から多摩府中保健所に、「本日、下痢等を呈して来院した患者1名を診察した。」と連絡がありました。多摩府中保健所が状況を聞いたところ、平成27年11月9日(月)に府中市内のセミナーハウスで研修が行われ、受講者約50名のうち20名が下痢等を呈しているとのことです。多摩府中保健所は、平成27年11月11日にロイヤルコントラクトサービスの府中事業所(クロスウェーブ府中 レストラン)に立ち入り調査を実施した結果、当該飲食店が平成27年11月9日(月)午後6時頃から食事を提供した研修受講のための宿泊者等の計9グループ239名のうち5グループ35名が、11月10日(火)午前6時から同日午後4時にかけて、下痢等の症状を呈していたことが判明しました。また、患者全員に共通する行動はなく、患者全員に共通する食事は当該飲食店が調理し提供した食事以外になかった。そして、患者及び調理従事者のふん便並びに検査のために保管していた食品からウエルシュ菌を検出した。以上の事を総合的に判断して、ロイヤルコントラクトサービスの府中事業所が提供した食事が原因でウエルッシュ菌食中毒が発生したと断定しました。
ノロウイルス食中毒の原因物質
ウエルッシュ食中毒11月9日の夕食(洋食)のメニュー:生ハムのサラダ、トマトクリームスープ、カレイのフリカッセ、合鴨のコンソメ煮ラズベリーソース、クリームチーズケーキ、パン又はライス、コーヒー又は紅茶
ノロウイルス食中毒が発生した原因施設
屋号 クロスウェーブ府中 レストラン
業種 飲食店営業(給食)
営業者 ロイヤルコントラクトサービス株式会社
代表取締役 森田 雅昭(もりた まさあき)
営業所所在地 東京都府中市日鋼町1番地の40
本社所在地 東京都世田谷区桜新町一丁目34番6号
連絡先電話番号 03-5707-8852
ノロウイルス食中毒による営業処分内容
平成27年11月13日から当該飲食店の営業を自粛しており、東京都は11月17日から3日間の営業停止の処分を行った。
以下の理由で処分決定しました。- 患者の共通食は当該飲食店が調理し提供した食事の他にはない。
- 患者及び調理従事者のふん便並びに検食からウエルシュ菌を検出した。
- 施設内でおう吐があった等、感染症を疑う情報がない。
- 患者を診察した医師から食中毒の届出があった。
お詫び内容(ホームページ抜粋)
HP等での発表はありません。
管理人による食中毒の所見
ウェルシュ菌による食中毒は、給食など大量調理施設で発生しやすいことから給食病とも言われています。食中毒の原因は、ウェルッシュ菌におせんされた汚染された原材料(食肉、魚介類、野菜、添加物・香辛料など)を用いて食品を製造・調理する際に十分な加熱をせず、長時間常温放置する事でウェルッシュ菌が増殖するためです。ウェルシュ菌は、酸素の少ない嫌気的条件でのみ増殖することができ、栄養状態や環境条件が悪くなると芽胞を形成します。このウェルシュ菌の芽胞は加熱や消毒・殺菌剤などに対し強い抵抗性を示します。ウェルシュ菌は4種類の毒素産生性により、A、B、C、DおよびE型の5つに分けられています。このうち食中毒を起こすウェルシュ菌は、エンテロトキシン(下痢原性毒素)を産生するA型菌がほとんどです。なお、C、D型菌の一部にもエンテロトキシンを産生するものがあります他の食中毒菌について詳しい情報を見ることができます。詳しくは、ウエルッシュ食中毒を参照してください。
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