千葉県市川市の介護付き有料老人ホーム「ウエルピア市川」で発生した病原性大腸菌o157による集団食中毒で、新たに入居者女性(89)が死亡したと千葉県が発表した。これで東京都と千葉県で発生した一連の食中毒による死者は5人となった。千葉県によると「ウエルピア市川」の給食施設で提供した「キュウリのゆかり和え」が原因で病原性大腸菌o157による食中毒が発生したと断定しました。また、この施設の系列である東京都羽村市の老人ホームでも同様に食中毒による死者が発生している。一連の食中毒の死者は5人目となった。
岡山市南区にある株式会社シーケーフーヅが、調理や加工をした食材を全国の施設に届けるセントラルキッチン方式で給食を運営していたが、調理・加工の段階で病原性大腸菌o157が食品に汚染拡大したと思われる。株式会社シーケーフーヅの親会社であり、この二つの老人ホームも運営するSOMPOケアメッセージ(岡山市)は取材に「厳粛に受け止めている。野菜の洗浄方法などのマニュアルを見直し、原因究明や再発防止策が徹底できるまで給食提供は自粛する」とコメントしている。シーケーフーヅはSOMPOケアメッセージの子会社である。
株式会社シーケーフーヅのホームは、「食べることは「楽しみ」です。すべての人にそうあっていただきたいと、私たちは考えています。高齢になられて、飲み込むのが困難になった方のメニューを考える。病気で食事制限がある方のメニューを考える。食事をもっともっと楽しんでもらうために、さまざまな情報を提供する。例えば、郷土料理のこと。例えば、食材の歴史、豆知識。もし、お元気ならば時には、弊社の食事をキャンセルして外食をしていただく。「近くに高齢の方が楽しめるお店がありますよ」私たちは、そんなおせっかい(ビジネス度外視!?)も惜しみません。とことん、常に、惜しみなく、食べていただく方のことを考えていく。私たちは、HOTな(熱くて、新しくて、支持される)給食会社でありたいと考えています。(同社HPより)と書かれているが、高齢者の夢も希望も砕く結果となってしまった。
SOMPOホールディングスの本業は保険業であるが、ワタミの介護なども買収し、さらなる拡大を目指していた。介護保険点数の引き下げにより、さらなる効率化を目指しセントラルキッチンの運営を行っていたが、食品工場の製造管理の甘さから致命的なダメージとなってしまった。セントラルキッチンは、各施設には大規模な厨房は設けず、料理の大半を向上で製造し施設に提供する。ローコストな運営が出来る代わりに工場の安全管理が不十分であると今回の食中毒みたいに大きな事件になる事がある。日頃からの衛生管理の教育がされていたか非常に疑問である。セントラルキッチン方式の悪い部分が完全に露呈した食中毒事件だと感じます。
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