食中毒の概況
省略(以下を参照)
経緯
平成27年11月8日(日曜日)午前8時20分頃、群馬県立女子大学の職員から「11月7日(土)に構内で開催された学園祭に参加した複数名が下痢等の食中毒症状を呈している」旨の連絡が伊勢崎保健福祉事務所にありました。伊勢崎保健福祉事務所が調査を実施したところ、学園祭に出店していたキッチンカー(自動車営業)内で調理されたケバブを喫食した66名のうち、35名が同様の症状を呈していることが確認されました。有症者の共通食は、当該施設が提供したケバブのみであること、ケバブに使用した自家製ソースからセレウス菌が検出されたこと、有症者の症状がセレウス菌による症状と一致していることから、同事務所は当該施設が提供したケバブを原因とする食中毒事件と断定しました。
ノロウイルス食中毒の原因物質
セレウス菌ケバブに使用した自家製ソース及び同時に仕込んだ物
ノロウイルス食中毒が発生した原因施設
店舗名称 Ankara KEBAB(自動車営業)
営業者 ジャリルバンドマシャラ
所在地 群馬県立女子大学構内(佐波郡玉村町上之手1395-1)
業種 移動販売(無許可販売)
ノロウイルス食中毒による営業処分内容
群馬県内において許可を取得せずに営業を行っていたため、伊勢崎保健所長から無許可営業に対する警告書を交付しました。当該施設は11月8日から営業をしていません。
お詫び内容(ホームページ抜粋)
HP等での発表はありません。
連絡先:伊勢崎保健福祉事務所衛生係(電話:0270-25-5066)
相談窓口 受付時間:11月14日(土)、15日(日)及びそれ以降の平日 9:00~17:00
管理人による食中毒の所見
セレウス菌は、土壌、ほこり、汚水、野菜、香辛料など自然界に広く分布する好気性芽胞形成菌で、食物の腐敗細菌として古くから知られていました。近年、セレウス菌による食中毒がしばしば報告されるようになり、食中毒起因性セレウス菌の研究も進展してきたところから、厚生省では昭和57年3月に、ナグビブリオなど7菌種を新たに食中毒菌と認定した際に、ウェルシュ菌とともにこのセレウス菌を食中毒菌として再確認し、58年から正式に食中毒統計の中にセレウス菌を食中毒として収載することにしています。セレウス菌は、ふだんは芽胞といわれる植物の種子のような形をしていて、適当な栄養や温度が与えられると発芽します。セレウス菌は食べた後の残り物に繁殖し、さまざまな食品から感染します。セレウス菌食中毒は、2つのタイプに分類されます。①.嘔吐型と下痢型の2種類があります。②.嘔吐型のセレウス菌は、増殖するときに食品内に毒素をつくります。 芽胞は熱に強く、調理過程ではなかなか死滅しません。食品だけでなく、8か月以下の乳児の腸の中でも増殖します。詳しくは、セレウス菌食中毒を参照してください。
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