2015新型ノロウイルスが流行 厚生労働省も警戒を強める新型ノロウイルスが流行 厚生労働省も警戒を強める

厚生労働省2015年冬に新型ノロウイルスの流行を警戒

厚生労働省のホームページによると平成27年9月30日付で全国の都道府県および特別区などの衛生主管部(局)長に対して「ノロウイルス食中毒予防」の通達をおこなっています。例年この様な通達は行われ形式的に行われ関心が低い発表ですが、今年は例年と違って既に新型のノロウイルスによる食中毒事件が多数発生し、静岡県では、この時期として異例なノロウイルス警報まで発令しています。厚生労働省が発表した内容の概要は以下のとおりです。ノロウイルスによる食中毒は、毎年11月頃から翌年3月頃まで多数発生し、ノロウイルス食中毒の年間患者のうち約半分は冬期です。ノロウイルス食中毒の患者数および発生事件数が最も多かった平成18年のときは、従来にない新しいタイプのノロウイルスが流行したことが原因だと考えられます。平成27年に発生したノロウイルス食中毒を国立感染症研究所と川崎市の共同研究により今までに検出されなかった新しい遺伝子型のノロウイルスが発見されました。そのため平成18年にノロウイルスが爆発的に流行したのに備え、ノロウイルスの感染が拡大する原因施設(学校給食・社員食堂・弁当屋などの大量調理施設、体力や免疫力が低い病院や老健などのハイリスク施設、多くの人がいる学校など)には、ノロウイルスの予防正しいノロウイルスの教育など早期に実施するよう指示がありました。>>詳しくはノロウイルス専門サイトを参照してください。

2015年新型ノロウイルスのタイプは「GⅡ・17」

平成27年9月26日に国立感染症研究所と川崎市は、昨年から発生しているノロウイルス食中毒の遺伝子を分析した結果、今までには無い新しいタイプのノロウイルスを発見したことを発表しました。昨年まで流行していたノロウイルスは、「GII・4」型というものでしたが、今年は「GⅡ・17」型です。これは従来のノロウイルスが突然変異し今までにはない遺伝子配列となった可能性が高いです。私たちヒトの体は、ウイルスなどの病原体に抵抗性(免疫力)をもっていますが、遺伝子の型が違うものに対しての抵抗性は非常に低い(むしろ無防備)状態です。その為、ノロウイルスに感染しても免疫機能が十分にはたらかず発症することで爆発的な流行が心配されます。今回、発表がありました「GⅡ・17」型のノロウイルスは、既に昨年の冬には中国国内で発見されているほかアメリカなどでも同様な報告があり世界的に流行する可能性もあります。

「GⅡ・17」ノロウイルスが2015年に流行

ノロウイルスを含む病原体は、遺伝子の構造によって性質も変わるため遺伝子群で分類されます。ノロウイルスには、5つの遺伝子群があり、下痢や嘔吐などの症状を引き起こすものは、GI型、GII型、GIV型といわれています。ノロウイルスは、さらに細分化することができ、GI型は9種類、GII型は22種類あり非常に多いのが特徴です。その為、一度ノロウイルスに感染しても次に同じ遺伝子型に感染する可能性も低く1年間に複数回ノロウイルスに感染する理由でもあります。また、ノロウイルスは、キメラウイルスの存在が分類を複雑にしています。また、遺伝子型によって特徴もあります。GII・17型は、他のノロウイルスの遺伝子型と比べてタンパク質を構成しているアミノ酸配列に違いがあり他のウイルス同様に非常に速いスピードで進化し、同種の免疫力を持つヒトは少ないと思われます。その為、日本国内のみならず中国や東南アジアでも爆発的に感染者が発生する可能性が高いです。

市販のノロウイルス簡易検査ではGII.17型ノロウイルスはわからない

ノロウイルスの感染を疑う際に簡易検査を行うことが多いですが、GII.17型では判断できない可能性があります。これは、ノロウイルスを検査する簡易キットを使用してGII.17型ノロウイルスの検体で実験を行った際に正しく陽性の判定が出なかった事象がありました。そのため簡易キットを用いた検査では陽性反応が出ずらく注意が必要です。尚、ノロウイルス検査は、特定の疾患などが無い限り健康保険の適用が受けられません。また、ノロウイルスに感染しても発症期間が短いこともあり病院によっては症状を聞いてウイルス性の胃腸炎などの診断をすることがあります。これは、検査をしてノロウイルスの陽性反応が出たとしても治療方法もなく数日後には自然に回復するため患者さんの経済的な負担も軽減する配慮もあります。検査をしない医療機関がありますが心配されなくても大丈夫です。ただ、症状が長引く場合には躊躇せず病院に行き医師の診察を受ける様にしてください。

「GⅡ・17」ノロウイルス食中毒の発生事例

既に新型ノロウイルスGII.17型による報告が出ております。川崎市によると平成25年冬から春にかけてGII.17型の発生は1件でしたが翌年の冬から春にかけては、今まで流行していたGII.4型が減少し、GII.17型が増えています。さらに平成27年2月以降は、ノロウイルスの感染症の中でGII.17型が最も多い状態となりました。今回、川崎市と国立感染症研究所が調査した結果では、GII.17型ノロウイルスによる報告は26件あり、内訳は、川崎市、長野県、栃木県などでも確認された報告がありました。

「GⅡ・17」ノロウイルスの予防も「十分に食品を加熱」と「手洗いの徹底」

「GⅡ・17」ノロウイルス」の予防も従前から流行しているノロウイルス同様にノロウイルスを体内に侵入させないことが重要です。ノロウイルスは、非常に感染力が強く、100個程度の非常に少量のノロウイルスが体内に侵入しただけでも爆発的に増殖をし激しい下痢や嘔吐の症状があらわれます。その為、少量でも体内に入れないための予防策を簡単に説明します。

ノロウイルス感染の予防は、手洗いの徹底

ノロウイルス感染予防で最も強調したいのが手洗いの徹底です。ノロウイルスに感染する原因の多くは、手や指先にノロウイルスが付着し、その状態で食品などを素手で触れ飲食することで感染するケースが非常に増えています。私たちの指先や手がにロウイルスに汚染する危険性は、トイレの後が最も高く、特に不特定多数が利用する公衆トイレ(駅や大型商業施設、飲食店)などでは注意が必要です。ノロウイルスは非常に小さく見えずらい特徴があります。公衆トイレなども一見綺麗そうに見えてもノロウイルス患者さんが使用した後ならば色々な場所が汚染している可能性が高いです。是非、トイレの後と食事の前には、しっかり手洗いをして予防をしましょう。

食品の十分な加熱もノロウイルス予防に有効

食中毒3原則の1つでもある「食中毒菌(病原体)をころす」ですが、他の食中毒菌同様に十分な加熱をすることでノロウイルスも消毒をすることは可能です。加熱の目安としては、食材の中心温度が85度から90度の状態で90秒以上の加熱が推奨されています。この温度で加熱すれば、多くの食中毒菌を死滅させることができます。(しかし、一部食中毒菌は、毒素を産生したり、芽胞を形成することで耐熱性を持つこともわかっています。全ての食中毒で加熱が有効ではありません。)また、加熱ができない生野菜などは、次亜塩素酸ナトリウムをもちいた消毒が有効です。次亜塩素酸ナトリウム水溶液による消毒の目安は、100ppmで10分程度浸漬した後、流水で洗い流すことが必要です。次亜塩素酸ナトリウムの濃度を高くすれば短時間で消毒する効果が期待できますが、塩素臭が強く食用には不向きになります。次亜塩素酸ナトリウムを使用する際には、用量や用法に注意してください。

家族や友達などがノロウイルスに感染したら二次感染に注意

ノロウイルスの感染は、カキなど二枚貝を生食、加熱不十分で食べる事で起きると言われていました。確かに二枚貝はノロウイルスを蓄積する構造となっておりノロウイルスに汚染された海域で育ったカキなどの二枚貝には注意が必要です。しかし、最近の食中毒統計を分析すると必ずしもノロウイルスの原因食材が二枚貝で起きている訳でもなく、二枚貝以外の食材によるノロウイルス食中毒も多いということがわかっています。ノロウイルスで注意したいのは、ノロウイルス患者さんからノロウイルスをもらわないことです。特に家族に激しい下痢や嘔吐の症状がある方がいたら十分注意しましょう。その為にも日頃から家族の健康管理が非常に重要になります。

>>詳しくはノロウイルス専門サイトを参照してください。

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