食中毒の概要(京都市発表)
平成27年9月16日(水)午前11時30分頃,南区の高齢福祉施設の施設職員から南保健センターに次のとおり連絡があった。「平成27年9月12日(土)夜から13日(日)午前にかけて,施設の入所者,職員ら複数名が下痢等の症状を呈している。」京都市保健所が南保健センターを通じて調査したところ,当該施設内の給食施設で提供された12日(土)の昼食を喫食した158人のうち,24人が9月12日(土)午後5時15分から14日(月)午前8時にかけて,下痢,腹痛等の症状を訴えていることが判明し,本日,患者4人の便からウェルシュ菌を検出した。京都市保健所では,これら患者に共通する食事が当該給食施設で調理された食事以外にないこと,患者の発症状況が類似していること,患者の便からウェルシュ菌を検出したこと及び患者を診察した医師から食中毒の届出があったことから,当該施設で提供された食事を原因とする食中毒であると断定し,平成27年9月24日(木)から26日(土)まで3日間の営業停止を命令した。京都市保健所では,南保健センターを通じ,当該給食施設に対して,施設の清掃,消毒の徹底を指導するとともに,食中毒予防に関する再教育を行い,被害の拡大と再発の防止に努めている。なお,患者は全員快方に向かっている。
発生日時
平成27年9月12日(土)午後5時15分
原因物質
主な症状
下痢,腹痛
患者数
24人(男:7人,女:17人)
食中毒の原因となった食事
9月12日(土)昼食 米飯,香の物,牛肉とキャベツのごった煮,ほうれん草のじゃこ和え,春雨の酢の物,豆腐の味噌汁,メロン
原因施設
所在地 京都市南区久世築山町328番地
営業者 日清医療食品株式会社 代表取締役 安道あんどう 光二みつじ
業 種 飲食店営業
ウエルッシュ菌について
ウエルッシュ菌は、別名「給食病」ともいわれており集団給食施設で発生することが多い食中毒です。土壌などに普通に存在する細菌ですが、酸素を嫌う嫌気性細菌で空気が触れずらい煮込み料理などで起きやすく、特に大量調理後に提供まで時間がある場合にはウエルッシュ菌が増殖しないように急速冷却しなければなりません。また、ウエルッシュ菌が増殖すると味がおかしくなる特徴もあり提供前の味見がウエルッシュ菌食中毒予防では非常に重要です。このような事から推測すると当該施設の料理は、作り置きしたものを再加熱し提供したことが考えられ、その際に味見もせず提供したことで発生した可能性が高いと思われます。利益重視でコストカットをした結果、属にいう「手抜き」をしたことが、作り置き、味見もせず提供した業者さんに重大な問題があると思われます。本菌に関して詳しく知りたい方は、ウエルッシュ菌で内容を確認ください。
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