食中毒の概況
省略(以下を参照)
経緯
大阪市の情報によると平成27年11月9日9時頃、大阪市城東区内の学校から、「平成27年11月7日に下痢の症状を呈している生徒が複数いたため、当校で調査したところ、発症者は平成27年11月6日の昼に当校内にある食堂で『えびとブロッコリーのあんかけ』を食べており、他に食堂を利用した教職員も発症している。」との連絡があり、食中毒の疑いに関する届出が保健所東部生活衛生監視事務所にありました。保健所東部生活衛生監視事務所の調査によると当該食堂では、給食分と合わせて約700名分の食事を提供していましたが、このうち、食堂で「えびとブロッコリーのあんかけ」を喫食した生徒、教職員及び当該食堂の従業員の合計19名が平成27年11月6日16時頃から平成27年11月7日8時頃にかけて腹痛、下痢等の食中毒症状を呈していることが確認されました。また、発症者の共通食は当該施設で調製された「えびとブロッコリーのあんかけ」以外にないこと、発症者の発症状況が類似しており、発症者5名の糞便からウェルシュ菌が検出されたことから、当該食堂を原因施設とする食中毒と断定し、当該施設の営業者に対し、本日から2日間の営業停止を命じました。
ノロウイルス食中毒の原因物質
ウエルッシュ食中毒えびとブロッコリーのあんかけ
ノロウイルス食中毒が発生した原因施設
店舗名称 開明中学・高校 淀川食品(株)
営業者 淀川食品株式会社 代表取締役 田村 隆
所在地 大阪市城東区野江1丁目9番9号
業種 飲食店営業
ノロウイルス食中毒による営業処分内容
平成27年11月13日から2日間、食堂を営業停止処分
平成27年11月9日から営業を自粛
お詫び内容(ホームページ抜粋)
HP等での発表はありません。
管理人による食中毒の所見
ウェルシュ菌による食中毒は、給食など大量調理施設で発生しやすいことから給食病とも言われています。食中毒の原因は、ウェルッシュ菌におせんされた汚染された原材料(食肉、魚介類、野菜、添加物・香辛料など)を用いて食品を製造・調理する際に十分な加熱をせず、長時間常温放置する事でウェルッシュ菌が増殖するためです。ウェルシュ菌は、酸素の少ない嫌気的条件でのみ増殖することができ、栄養状態や環境条件が悪くなると芽胞を形成します。このウェルシュ菌の芽胞は加熱や消毒・殺菌剤などに対し強い抵抗性を示します。ウェルシュ菌は4種類の毒素産生性により、A、B、C、DおよびE型の5つに分けられています。このうち食中毒を起こすウェルシュ菌は、エンテロトキシン(下痢原性毒素)を産生するA型菌がほとんどです。なお、C、D型菌の一部にもエンテロトキシンを産生するものがあります他の食中毒菌について詳しい情報を見ることができます。詳しくは、ウエルッシュ食中毒を参照してください。
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